メディカルイメージング栄で行っている代表的な検査を部位別にご説明いたします。
記載されている検査以外にも、各種のMRI、CT検査に柔軟対応いたしますので、診療情報提供書にご記載ください。
頭部、頸部
頭部MRIスクリーニング検査
基本の検査です。様々な病気の可能性を考慮したシークエンスで画像を撮影します。また、検査中に異常が見つかった場合、随時必要なシークエンスを追加いたします。検査時間は10分~15分です。
頭部CTスクリーニング検査
最も基本となる頭部の検査です。1分以内に撮影が終わる患者様にご負担の少ない簡便な検査です。副鼻腔炎の検出や頭部外傷時の骨折の評価も得意です。
頸部MRIによるプラーク検査とMR angiography
MR angiographyとはMRIを利用して血管を撮影する検査です。造影剤を使わずに頸動脈の狭窄や閉塞を評価することが可能です。狭窄部に対して Dual Sat法、Black-Blood法を使うことによって狭窄部のプラークの質的診断も鑑別可能です。
統計解析ソフトウェア(VSRAD)を用いたアルツハイマー病検査
MRIによって得た頭部の画像を画像処理・統計解析ソフトウェアVSRAD: Voxel-Based Specific Regional Analysis System for Alzheimer’s Disease で解析することにより、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症に特徴的な内側側頭部(海馬・扁桃・嗅内野の大部分)の萎縮の程度を判断します。目視では診断困難なごく軽微な脳萎縮を検出することが可能となり、早期アルツハイマー型認知症やその前駆期の状態を検出します。
整形外科、皮膚科領域
脊椎、関節MRI
整形外科領域はMRIの得意な領域です。肩関節や肘関節、膝関節などの関節の評価や、頚椎や胸腰椎など、脊椎および脊柱管の評価はMRIにてオーダーください。単純X線写真やCTでは異常が検出されない、超初期の大腿骨頸部や圧迫骨折の評価もMRIが得意とする領域です。
微細な骨折線の評価や関節との関係などの評価はCTが得意です。画像再構成による多断面による評価に加え、患者様への説明に便利な3D画像もご提供可能です。
皮下腫瘍、しこり
皮膚科、整形外科にまたがるような皮下結節など、軟部組織の病変の評価もMRIが得意とする領域です。撮影は画像確認の際、病変がしっかりとわかるよう、事前に問診の上、結節の部位に皮膚マーカーを貼って行います。
胸部、乳房
呼吸器系
肺や縦隔の評価はCTが得意とする領域です。
縦隔腫瘍
胸部X線写真やCTで指摘の縦隔腫瘍の評価には、MRIが有用な場合があります。
乳腺、乳がん
乳がんの検査は一般的にマンモグラフィや超音波による検査で行います。当院にはマンモグラフィ、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)完備しています。マンモグラフィやエコーで指摘の腫瘤や石灰化病変の質的診断や病変の広がり診断にはMRIが有用です。
また、エコーやマンモグラフィでは描出されない、MRIでのみ描出可能な乳がんの存在が最近報告されています。こちらがご心配な患者様にも乳腺MRIをお勧めください。
腹部・骨盤部
肝細胞がんなどの肝臓内占拠性病変
肝細胞がんや血管腫などの評価にはEOB・プリモビストを使用した造影MRIがオススメです。従来のガドリニウム造影剤と異なり、造影剤血流動態による評価と肝細胞機能による評価が1回の静脈内投与で可能です。肝内占拠性病変の鑑別や、術前の精確な病変の部位、個数などが確認可能です。
MRCP:magnetic resonance cholangiopancreatography
胆石や総胆管結石、総胆管や主膵管、膵臓や肝臓の嚢胞性病変、胆嚢の検査はMRCPをご選択ください。エコーでは確認できない総胆管や主膵管の全体像の確認も可能です。MRCPと造影MRI検査は、検査時間および使用薬剤の関係上、同一検査で施行できません。別々の検査としてご依頼ください。
前立腺MRI検査
拡散強調画像を用いたMRI検査による前立腺がんの検査が一般的となってまいりました。当院では通常の拡散強調画像に加え、high b value を用いた感度の高い前立腺MRI検査が可能です。
婦人科系疾患(卵巣、子宮)
卵巣や子宮などの骨盤臓器はMRIの得意とする領域です。卵巣腫瘍、子宮体がん、頸がんのスクリーニングや、造影MRIによる卵巣腫瘍の質的評価や、子宮体がん、頸がんのステージングにもお役立てください。
医療機関様検査依頼票ダウンロード
以下の検査依頼票をダウンロード、印刷ください。
必要事項を記載の上、下記までFAXをお願いします。患者様には、予約票控えをお渡し下さい。